山鹿市農産物ガイド

山鹿市農産物ガイド

畜産(牛・豚・鶏)


畜産

手間ひまと、たっぷりの愛情で育てる

やまが和牛

 「やまが和牛」というブランド牛がある。その名の通り、山鹿で育てられた黒毛和牛で、飼育頭数が少なく、流通先もごく限られている。そのため知名度はそれほど高くはなく、価格も黒毛和牛の中でも標準的。現在4戸の肥育農家が育てており、JA鹿本直営の物産館「夢大地館」と数軒の精肉店での取り扱いのみ。しかし、手間ひまをかけ、愛情たっぷりに育てられている「やまが和牛」は有名ブランド牛にも引けを取らない旨さがある。ここ山鹿市に来ないとなかなか食べられない、まさに地域の宝である。

 他にも肉質が比較的ヘルシーな「あか牛」や交雑種の「味彩牛」などが生産されている。

 もちろん肉牛だけでなく、豚や鶏、卵などの生産も行われている。

 JAの銘柄豚「くまもとりんどうポーク」は、認定を受けた3戸の農家が育てている。一般豚に比べてしまりがあり、日持ち、風味に優れ、きめ細かな甘みが特長。

 鹿本町にある株式会社熊本チキンでは、育成方法の工夫や徹底した品質管理が行われ、良質の鶏肉を全国に出荷している。品評会等で多くの賞を受賞し、平成26年には、地鶏・銘柄鶏食味コンテストにおいて、主に山鹿市で育てられている「肥後のうまか赤鶏」が「最優秀賞」を受賞し、日本一おいしい鶏肉として認められた。また、平成28年には、国際コンテストにおいて「うまかハーブ鳥」(ブロイラー)が「優秀味覚賞一つ星」を受賞している。蓄積された経験と知恵から生まれた飼育環境が、高品質の鶏肉を生み出したのである。

繁殖農家
山鹿市には肉牛の子牛を卸す繁殖農家もある。一頭一頭名前を付け、市場に出すまでの約9か月間、立派なブランド牛に成長するのを想像しながら育てる。
夢大地館
JAかもとファーマーズマーケット夢大地館では、「やまが和牛」「味彩牛」「くまもとりんどうポーク」などの山鹿のお肉を買うことができる。
肥後のうまか赤鶏
日本一になった山鹿市の赤鶏
肥後のうまか赤鶏
食肉業界唯一の専門展示会「第39回食肉産業展2014」で行われた「第10回地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」において最優秀賞を受賞した熊本県産銘柄鶏。
鶏卵
日々の食生活に欠かせない
鶏卵
山鹿市では養鶏農家が独自性を高め、差別化を図るために品種や飼育方法などに工夫を凝らしながら多様な消費者ニーズに応えている。
酪農
安全安心で栄養豊富な牛乳を
酪農
酪農も盛んな山鹿市。鹿本酪農農業協同組合では農家と共に品質向上や安全安心に取り組み、牛乳や乳製品を各家庭に届けている。